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フォアサイト (HMS Foresight, H68) は、イギリス海軍の駆逐艦。F級駆逐艦の1隻。 第二次世界大戦時は掃海艇として活動したが、1942年のペデスタル作戦において航空機の攻撃により沈没した。 ==艦歴== フォアサイトは1933年7月21日にバーケンヘッドので起工した。1934年6月29日に進水し、1935年5月15日に就役する。 1941年6月18日、スペイン西方で姉妹艦フォークナー (''HMS Faulknor, H62'')、フィアレス (''HMS Fearless, H67'')、フォレスター (''HMS Forester, H74'')、フォックスハウンド (''HMS Foxhound, H69'')と共にドイツ潜水艦 U-138 を攻撃し、これを撃沈した。 1942年4月6日にスカパ・フローを出航、PQ14船団を護衛し通常の哨戒任務に向かった。24隻から成る船団のうち、16隻は季節外れの氷と悪天候のためアイスランドへの帰還を余儀なくされた。残りの船はUボートの攻撃を受け撃沈された。残った7隻の船と共に、フォアサイトは4月19日にムルマンスクに到着した。 その後4月29日に出航、帰還するQP11船団の護衛を担当した。4月30日、コラ半島から帰還途中、ドイツ潜水艦 U-456 (マックス・マルティン・テイヒェルト中尉指揮)が軽巡洋艦エディンバラ (''HMS Edinburgh, C16'') の右舷に対して魚雷を命中させた。エディンバラは大きく傾いたものの沈没はしなかった。 間もなく U-456 からの2発目の魚雷が艦尾部分に命中、操舵装置を破壊されたエディンバラは航行不能となった。ムルマンスクに曳航されたが、絶えずドイツ軍機の攻撃に悩まされた。 5月2日、エディンバラはベア島沖でヘルマン・シェーマン (''Z7 Hermann Schömann'') を含む3隻のドイツ駆逐艦による攻撃を受け被雷。エディンバラは放棄され、乗員はフォアサイトを始めとする随伴艦に救助された。フォアサイトはエディンバラの海没処分を命じられ、雷撃を行った。 1942年8月に行われたマルタ島への補給作戦であるペデスタル作戦では、フォアサイトは掃海艇として活動していたが、イタリア軍のサヴォイア・マルケッティ SM.79による雷撃を受け艦尾部分を喪失した。 駆逐艦ターター (''HMS Tartar, F43'') が到着、航行不能になったフォアサイトを曳航しようとしたが無駄に終わった。フォアサイトは乗員が退艦した後、雷撃により海没処分された。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「フォアサイト (駆逐艦)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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